【レポート】社会人講話

2016年5月12日 高等学校にて
社会人講話として実施したワークショップ形式の講話についてのレポートです。
高校1年生に対する講話として、
労働観や働くことの価値観、経験談をテーマとして実施。
事前の紹介文をもとに、生徒それぞれが興味のある講師を選び、
その講話を聞くという形式で行われました。
僕個人の講話テーマは、
『「俳優の演劇を使ったお仕事」を遊びながら紹介します』でした。
講話という設定がありながらも、
その要所にワークショップ形式を取り入れた内容で、
生徒同士、生徒と講師間でのやりとりを重視して進めていきました。
具体的な内容としては、
起:「自己紹介」「ワークショップとは」「アイスブレイク(椅子取らせない)」「なぜ僕の講話を選んだのか」
承:「職業を職能に分解し、再構築する」「コミュニケーションワークショップをやってみる(数字で感覚)」
転:「リスタート(だんだん)」「マネージャーゲーム」
結;「社会課題と職業」
こんな流れで行いました。
ところどころ順序は入れ替わったりしています。
まずは起。
生徒のモチベーションと参加目的の確認、講話に対する意味づけを明確にするために、
参加生徒の足並みをそろえます。
そもそもワークショップを知っているかという問いかけに対し、
意外なほど知っている生徒が多く驚きました。
回答に対し、補足的に説明し、
この場で起こることを積極的に楽しんでもらいます。
また、それぞれの参加目的を知ることで、どういったアプローチをするかを再構築。
それを考える時間も含めて、椅子取らせないを実施。
椅子取らせないを行ったのは、もうひとつ意味があって、
高校一年生が始まったばかりのこの時期、かつ各クラスから集まってきているため、
知らない相手が多くいるので、全体で話し合ってもらうことで
この場の空気を密にすることでした。
次に承。
俳優という職業を職能に分解し、再構築します。
このあたりの内容は、以前にManARTで行った内容を発展・継承したようなものです。
俳優を職能に分解することで、他のさまざまな仕事を行っていること、
そしてそれらを再構築することでワークショップデザイナーという職業になっていることを伝えました。
写真がその自分用ノート。
これに生徒の興味を加えて補足的に説明していきました。
演劇をしてもらうことが目的ではないので、
転では、それぞれにあった職業や良い部分を見つけ、
向いていることを考えてもらうために、
マネージャーゲームを実施。
ペアでの話し合いからお互いのことを知り、
相手を他の人に売り込むべく話す、ということをやってもらいました。
結では、その内容を踏まえつつ、
現在の社会的課題を解決することが、職業として成り立つことを話しつつ、
自分のどういった部分が働くことにつながるか、
また、自分が迷ってわからなくなったときは、
学校の友達に聞いてみてほしいという話でまとめました。
休憩時間中も、熱心に話を聞きに来てくれる生徒も多くいました。
こんな機会があるというのは自分の高校時代にはなく、
また他の講師の方の話もとっても面白そうだったので、
なかなか生徒のみなさんが羨ましい、そんな場となりました。
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