2016年11月19日(土)に行った一般向けコミュニケーションワークショップ
『WORKSHOW ~コミュニケーションの秋~』のレポート記事になります。
普段より実践している、演劇を使ったコミュニケーション能力向上ワークショップ。
芸術の秋と言われるように、秋〜冬にかけて最も実施が多い時期になります。
とくに小・中・高等学校で実施することが多いこの時期。
直近で実施した学校での事例も交えながら、児童・生徒だけではなく、一般の方にも体験していただけたらと考えての今回の実施に至りました。
というわけで、僕のもっとも根底であり得意とする「演劇を使ったコミュニケーション能力向上のワークショップ」を中心に進めていきました。
これまでのWORKSHOWでも、前置きや手段として都度つかってきた演劇的なワークメニューですが、今回はしっかりと目的に据えてみました。
《WORKSHOWとは?》
浜崎聡の主催するコミュニケーションに関するワークショップの総称。思考と表現を楽しみながら、お互いの関係がいつのまにか近くなる。気楽に誰かとつながれる場。そんなワークショップです。

まず【ルート】のワークで名前や趣味を覚えてもらいながら、
参加者の反応の速さや違いをみました。
その後、この写真のようにペアになり【マネージャーゲーム】。
お互いのことを知り合い、他の参加者にその人のことを売り込んでもらいました。
大事なところは「嘘を言ってもいい」ということ。
これにより相手のことを間違えて紹介してはいけないというプレッシャーをなくし、
楽しみながら見ることができます。
また、このワークで面白かった部分は、
人により紹介する人・される人のどちらを見るか違うという点です。
同じ人でも、ペアによってどちらを見るかが変わるなど、
これを考えるだけでも発見がありそうなテーマです。

【仲間集め】【どっち】といった言語化された内容により、
さらに参加者同士お互いのことを知り会ってもらったあとに、
ペアでの【太陽と地球】【人間と鏡】
これにより言語感覚から身体感覚へ移行。
言葉を使わないコミュニケーションを感じてもらいました。
今回のWORKSHOWは上で書いたようなコンセプトのため、
各ワークのさまざまな発展系も披露。
【太陽と地球】は銀河系へ、【人間と鏡】は人間同士まで発展しました。
このようなワークを直接感じてもらえるのは、一般向けの醍醐味です。

またこのように、以前実施したワークをまとめたムービーを見てもらうなど、
実際の現場での実践の様子も感じてもらいました。

後半に入り【音おくり】を実施。
そこから【プレゼントおくり】に発展。
今日初めて会った参加者に対して、真剣に相手の喜ぶプレゼントを考えていたのが印象的でした。
今回、ここまではほとんど
ドラマケーションのコアメニューでの実施です。
コンセプトを伝えるうえで、コアメニューはやはり分かりやすく、
基本に立ち返る感覚が自分としても良い場になったと感じます。

コアメニュー以外で挟んだ大きなワーク【ボイスフィギュア】
身体系ワークをやると、ときおり感じる「話したい」「言葉を使ったほうが楽」という感覚への回答として用意。
ひとりに指示を出して身体の形を変えていきながら、与えられたお題を当てさせるというワーク。
本当に言葉は便利なのかを考えてもらいました。

最後に、【ワンタッチオブジェ】でコアメニューに立ち返り。
写真は、川の上を蝶が舞う様子。
誰かのどこかにワンタッチして、全員で絵をつくるという身体接触を含む表現です。
ここまでで、このワークを実施するのに必要なパーツを揃えられているので、
みなさん楽しんで表現することができていました。
なんども入れ替わりながら、さまざまな絵をつくってもらいました。
このようなかたちで今回は終了。
2時間半ほどの時間で、かなり多くのメニューを消化しました。
駆け足かなと思いましたが、
最後にはみなさんが打ち解けており、最初とは全く違うとても良い雰囲気になっていました。
さて、参加者の方に話していましたが、
今年のWORKSHOWはここまでになります。
次は来年、冬バージョンでお送りする予定です。