【レポート】異業種交流 × WORK SHOW

7月13日、淀屋橋のRoom701にて
『異業種交流 × WORK SHOW』を開催しました。
今回は20名ほどの方に集まっていただき、
異業種交流を主題にコミュニケーションワークショップをおこないました。
実際に行ったワークメニューの流れは、
「名前を最初に述べるわけではない」
そして
「相手が何をやっている人なのか記憶に残す」
という目的に沿うよう構成しました。
このワークは相手への信号を行動に移すというもの。
コミュニケーションの基礎は、信号の受信と発信。
いきなり「名前」や「職業」という複雑なものを与えられてもコミュニケーションは成り立ちません。
音とビジュアルで参加者を認識すること。
これがコミュニケーションの第一歩です。

その後、全員でお互いを認識するためにいくつかワークを交えました。
お互いの職業がなにか。
まずは共通点のある人を探します。
今回のあつまりの誰と近しくて遠いのか。
それを感じるために話す。
言葉は本来、コミュニケーションに置いて大きな割合を占めるわけではありません。
しかし、
なにかを知りたい、だから行使する。
そういった本来の(自分を相手に知らしめるわけではない)使い方を促しています。
実際に、この時点でほとんどの人が言葉をかわし合っていました。

さらに相手を知るために、身体をつかって表現する。
自己紹介と他己紹介のために「粘土人形」というワークを行いました。
これは、読書会のニュアンスに近いです(ここでいう読書会とは、単純に本を読むのではなく、読んだ本を参加者に伝えて、さも自身がその本を読んだ気になるというものに近いのですが)。
自分の知っていることを誰かに伝える。
それはとても楽しいものです。
それを応用したワークになっています。
少し話がレポートから逸れますが、
この粘土人形というワークは本来の使い方とは違う、
いわゆる応用的な使い方になっています。
これは普段からワークを使っているからこそ見えてくるものだと思っていますし、
ワークの研究と実践から生まれたものだとも思っています。
ワークショップのメニューを使わせてほしい、という声をいただくことがあります。
もちろんどうぞと答えますが、
必ずしも同様の結果が得られるとは思っていません。
正直なところ
意味を知らず、流れを踏まえず、ただ効果を期待して実践するなら、
あまりおすすめはしません。
ワークショップのメニューは経験と研鑽に支えられているので、
容易に真似できるものではないと思います。
実際に今回のWORK SHOWでは様々なことを予想して、
行ったワークよりかなり多くのメニューとその内容の分岐を考えていきました。
ワーク中はこれらを根幹にしながらも、主題を意識することで、
足すことよりも引き算をすることを考えてファシリテーションしていました。
プログラムデザインにおいてもファシリテーションにおいても経験だといわれるのは、
こういった要素による部分が大きいのではないでしょうか。

内容は戻って、次にこの粘土人形をもとにある程度のグループわけをこちらで行い、
アイデアの創出ワークをおこないました。
いわゆるアイデアソンに近いです。
ただし、あくまでコミュニケーションを主題にしているため、
アイデアができることではなく、
話し合い相手を知る。
さらに、それを周りに伝える、という部分がメインになっています。
そのために設定時間をかなり時間を短くしました。

それでも、今回はかなり多くのアイデアが生まれていました。
発表にも熱がこもり、ときに笑いもあるいい参加者の和ができたのではないでしょうか。
終わってから
「束縛が少なく、それでいて参加者をゆったり導いていますね。」
数名の方に言われました。
実際にワークショップでは、
僕が参加者から離れても勝手に進むというのをひとつの成功基準にしています。
体感から生まれるコミュニケーションを感じて頂けていればと思います。
次回の「WORK SHOW」は8月に大阪にて開催します。
ワークショップフェスティバル・DOORS 9thに「コミュニケーション・ワークショー」として参加しております。
たくさんの方にお会いできますように。
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