【レポート】コミュニケーションを深める演劇

2016年2月21日に清泉寮 本館ホールにて
つなぐ人フォーラム内のプログラムとして実施した
「コミュニケーションを深める演劇」のワークショップレポートになります。
このプログラムはつなぐ人フォーラム2日目の朝、
最初のプログラムになりました。
大前提として、
このつなぐ人フォーラムにツナギストとして呼んで頂いたので、
このWSに参加してくださった人を「つなぐ」
=「仲良くなってもらう」ことを考えてプログラムデザインしました。
そこでまずは、この目的を参加者の方に発表することで、
この場での到達目標の共有をしました。

そのための第一歩として「ルート」のワークを行います。
僕も苦手なんですが、なかなか人の顔と名前が一致しません。
相手を認識するには、視覚だけではなく、
聴覚や動作なども加えることで、より認識が早まります。
刺激を与えることが大事なんですね。
そこで、まずは自分の知っている人を増やすこと。
そして周りからは音で名前をインプットしてもらうこのワークが最初となりました。
もちろん別の理由もあります。
全員にまんべんなく役割があることや、
音のある空間を演出することで、
場の安心感を作り出します。
また僕にとっては、全員に目を覚ましてもらったり、
参加者の信号に対する受信と発信の感度をチェックする意味もありました。

次に「仲間あつめ」。
参加者の思考のマッピングを行います。
内容は、どこから来たか、職業、参加の目的の3つです。
これらを知ることで、みなさんには他者に対する興味を持ってもらいながら、
僕は今日のプログラムの組み立てを考えます。
毎回そうですが、
WSのプログラムを考える際はコンセプトメイキングに重きを置きます。
しかし、ワーク内容の事前準備は50%ほどの詰め方で臨みます。
「異業種交流 × WORK SHOW」のレポートでも書きましたが、
ひとつのワークをとってみてもその効果はさまざまです。
いかに場の今の流れに合わせて手持ちのワークを組み合わせ、よりよい効果を出すかは、
ファシリテーターの日頃のワークに対する研鑽次第だと思います。

というわけで、この日は「数字で感覚」を選択。
1〜50のカードを使って、自分と相手の感覚の違いを楽しむワークです。
自分と近い数字のカードを持っている人を探します。

今回のテーマは趣味。
思っていたより相手が大きかったり、自分の感覚が周りと違ったりなど、場が盛り上がりました。
またこのワークでランダムにペアを形成。

その流れで「ねんど人形」に移行。
まずは改めて、お互いにどんなことをしているのかお話ししてもらいます。
相手と感覚が近かったところも、そうではなかったところも、
「数字で感覚」を経たことで、相手に興味を持つという視点を踏まえているので、
楽しく自己紹介をしています。
僕はそのあいだに次の流れを考え中。
体験だけではなく、少しコミュニケーションの話もしようか考えていました。

そして実際に「ねんど人形」に見立てての他己紹介。
今回おもしろかったところは、観客側の視点でした。
そこで質問。
「話す人とねんど人形、どちらをより見ていましたか?」
これに対して、ほとんどの人が「ねんど人形」と答えていました。
これはシアター形式のワークにおいて、なにかしら使えるのではないかと
僕自身も大きな刺激をいただきました。

全員の紹介が終わったあと、少しだけコミュニケーションについての話。
メラビアンの法則について。
その後、時間もわずかということと、
参加目的に演劇をすると思ったからとの理由があったので、「だんだん」を行いました。
最後に全体で盛り上がることができました。
意外とみなさんが、イスまで行って戻るまでの時間が長かったので、
この場の人に対して、見られることや表現することの壁がなくなったんじゃないかと思います。
本当は、時間がもう少しあれば「ワンタッチオブジェ」をやりたかったんですが、
今回はここまで。
45分という時間でしたが、楽しんでいただけたようでよかったです。
参加してくださったみなさま、
つなぐ人フォーラムを支えてくださったスタッフのみなさま、
ツナギストとして推薦してくださった三原さんに感謝です。
ありがとうございました!
■つなぐ人フォーラム全体の感想
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